一年間、毎日薬を飲み続けるとなると、どうしても気になるのが「コスト」の問題です。先発医薬品である「プロペシア」は、自費診療となるため一ヶ月あたり七千円から一万円程度の費用がかかります。年間で十二万円近い出費は、家計にとって決して小さくありません。そこで多くの人が検討するのが、ジェネリック医薬品(後発医薬品)である「フィナステリド錠」です。価格が安く魅力的ですが、「安かろう悪かろうではないか?」「効果が劣るのではないか?」という不安もつきまといます。ここでは、ジェネリックの真実と、一年間の治療におけるコスパの重要性について解説します。結論から言えば、ジェネリック医薬品を選んでも、効果や安全性に全く問題はありません。ジェネリックとは、先発医薬品の特許期間が満了した後に、同じ有効成分を使って製造・販売される薬のことです。厚生労働省の厳格な審査をクリアしており、有効成分の種類や量、体内での溶け方、効き目などが先発品と同等であることが保証されています。違うのは、メーカー、薬の形状や色、添加物(コーティング剤など)、そして価格だけです。つまり、中身のエンジンは同じで、車のボディや塗装が違うだけのようなものです。フィナステリドとしての働きは変わりません。ジェネリックの最大のメリットは、圧倒的なコストパフォーマンスです。開発費がかからない分、価格はプロペシアの半額から七割程度に抑えられており、一ヶ月あたり三千円から五千円程度で入手できるクリニックも増えています。年間で計算すると、プロペシアとの差額は五万円以上になることもあります。この浮いた五万円を、より効果を高めるためのミノキシジル外用薬や、頭皮に良いサプリメント、あるいは美味しい食事や趣味に回すことができれば、治療生活全体の質が向上します。AGA治療は継続こそが命です。経済的な負担が原因で途中でやめてしまうくらいなら、最初から無理のない価格のジェネリックを選び、長く続ける方がはるかに賢明な選択と言えます。現在、国内ではファイザーやサワイ、東和薬品といった信頼できる大手メーカーからフィナステリド錠が販売されています。国内承認薬であれば、万が一副作用が起きた場合の「医薬品副作用被害救済制度」の対象にもなります。注意すべきは、インターネットの個人輸入代行サイトで販売されている海外製の激安ジェネリックです。これらは品質保証がなく、偽造薬のリスクもあり、健康被害が出ても救済制度が受けられません。目先の数百円をケチって健康を失っては本末転倒です。安心安全な治療のためには、必ず国内の医療機関で処方されたジェネリックを利用してください。一年という長い道のりを走り切るためには、精神的な負担だけでなく、経済的な負担を軽くすることも重要な戦略です。「ブランドにこだわるか、実利を取るか」。中身が同じなら安い方を選ぶというのは、賢い消費者の当たり前の選択です。浮いたお金で未来の自分にもっと投資する。そんなポジティブな節約術として、ジェネリック医薬品を積極的に活用してみてはいかがでしょうか。
ジェネリックでも大丈夫?フィナステリド錠のコスパと効果