六十代からの健やかな髪のためには、毎日のシャンプー選びや洗い方にこだわることに加えて、いくつかのヘアケア習慣をプラスすることが効果的です。シャンプーだけではカバーしきれない部分を補い、トータルで髪と頭皮を労わっていきましょう。まず、シャンプー後のトリートメントやコンディショナーは、髪の保湿や補修、指通りを良くするために欠かせません。特に髪のパサつきやダメージが気になる場合は、毛髪内部に浸透して補修するタイプのトリートメントを週に数回取り入れるのも良いでしょう。ただし、頭皮に直接つけすぎると毛穴詰まりの原因になることもあるため、毛先を中心に馴染ませ、すすぎは丁寧に行うことが大切です。また、頭皮の乾燥が気になる場合や、より積極的に頭皮ケアを行いたい場合は、「頭皮用美容液」や「スカルプローション」を使用するのもおすすめです。保湿成分や血行促進成分などが配合されており、シャンプー後の清潔な頭皮に直接塗布してマッサージすることで、健やかな頭皮環境をサポートします。ブラッシングも重要なヘアケアの一つです。シャンプー前に行うことで、髪の絡まりをほどき、ホコリや汚れを浮かせる効果があります。また、頭皮に適度な刺激を与えることで、血行促進にも繋がります。ただし、静電気が起きやすいプラスチック製のブラシや、先端が尖っているものは避け、クッション性のあるパドルブラシや、天然毛のブラシなどを選び、優しく梳かすようにしましょう。さらに、忘れてはならないのが、体の内側からのケアです。髪の毛は、私たちが食べたものから作られます。タンパク質やビタミン、ミネラルなど、バランスの取れた食事を心がけることが基本です。また、質の高い睡眠は、髪の成長を促す成長ホルモンの分泌に不可欠です。ストレスを溜めない工夫も大切です。外側からのケアと内側からのケア、この両輪でアプローチすることが、六十代からの美髪への鍵となります。