若い頃から、どちらかというと体毛が濃い方で、ニキビもできやすい体質でした。なんとなく「男性ホルモンが強いのかな」と思い込み、漠然とそれを減らせたら楽になるのに、と考えたこともありました。ネットで「男性ホルモンを減らす食べ物」なんて検索して、大豆製品を意識して食べてみたりもしましたが、特に変化は感じられませんでした。むしろ、仕事の忙しさにかまけて、食生活は乱れがち、睡眠時間も不規則、運動不足も重なり、30代後半になると、以前のような活力はなくなり、疲れやすさを感じるようになっていました。そんな時、健康診断でメタボ予備軍と指摘されたのを機に、本気で生活習慣を見直すことにしたんです。「男性ホルモンを減らす」という考えは一旦忘れ、とにかく「健康的なバランスを取り戻そう」と決めました。まず、外食やコンビニ弁当中心だった食生活を改め、野菜や魚を多く取り入れた自炊を心がけました。脂っこいものや甘いものは控えめに。次に、どんなに忙しくても日付が変わる前には寝るようにし、睡眠時間を確保しました。そして、週末には軽いジョギングを始め、平日の夜も少しだけ筋トレをするようにしました。最初のうちは面倒に感じることもありましたが、続けていくうちに、体が軽くなり、朝の目覚めが良くなっていることに気づきました。疲れにくくなり、仕事への集中力も上がったように感じます。気にしていた肌の調子も、以前より安定してきました。体毛の濃さが劇的に変わったわけではありませんが、不思議と以前ほど気にならなくなりました。結局、特定のホルモンを「減らす」ことばかり考えていた時は何も変わりませんでしたが、生活全体のバランスを「整える」ことを意識した結果、心身ともに良い方向へ向かったのです。この経験から、小手先の対策ではなく、基本的な生活習慣がいかに大切かを実感しました。

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