フィナステリドを一年間飲み続けたけれど、思ったような効果が得られない、あるいは薄毛が進行している気がする。そんな時、絶望感に襲われるかもしれませんが、諦める前にチェックしてほしいポイントがあります。薬が効かないのではなく、使い方が間違っていたり、別の要因が邪魔をしていたりする可能性があるからです。ここでは、効果が出ないと感じた時に見直すべき三つの重要ポイントを解説します。一つ目のポイントは、「服用方法と用量は正しいか」です。フィナステリドは一日一回、決まった時間に服用することで血中濃度を一定に保ち、安定した効果を発揮します。飲み忘れが多かったり、二日に一回に減らしたりしていないでしょうか。また、自己判断でピルカッターで割って飲んでいる場合、有効成分が均等に含まれていなかったり、コーティングが剥がれて吸収率が変わったりする可能性があります。さらに、個人輸入で入手した薬の場合、成分量が不足している偽造薬であるリスクも否定できません。国内のクリニックで処方された正規品を、医師の指示通りに毎日正しく服用しているか、今一度確認してください。二つ目のポイントは、「生活習慣が髪の成長を妨げていないか」です。フィナステリドは抜け毛を防ぐ「守りの薬」ですが、髪を育てるための「材料」や「エネルギー」を与えるわけではありません。極端な食事制限による栄養不足、慢性的な睡眠不足、過度なストレス、喫煙習慣などは、血流を悪化させ、髪の成長を阻害する大きな要因です。いくら薬で脱毛指令をブロックしても、育てる力がゼロであれば髪は増えません。特に亜鉛やタンパク質、ビタミン類の摂取は必須です。薬の効果を底上げするためには、健康的な生活習慣という土台が必要不可欠なのです。三つ目のポイントは、「期待値が高すぎないか、または進行度が強すぎないか」です。フィナステリドの主たる効果は「現状維持」と「遅延」であり、フサフサに発毛させることではありません。一年経って「薄毛が進行していない」のであれば、それは薬が十分に効いている証拠です。もし、明らかな発毛(地肌が見えなくなるほどの回復)を期待しているのであれば、フィナステリド単体では力不足かもしれません。その場合は、発毛を促進する「ミノキシジル」との併用を検討すべきです。また、AGAの進行が非常に強いタイプの場合、フィナステリドだけではDHTを抑えきれていない可能性があります。その際は、より強力な作用を持つ「デュタステリド(ザガーロ)」への切り替えを医師に相談してみるのも一つの手です。効果がないと自己判断して服用を中止してしまうのが一番のリスクです。やめればリバウンドで一気に薄毛が進行してしまうからです。まずは専門医に相談し、マイクロスコープなどで頭皮の状態を客観的に診断してもらいましょう。自分では気づいていない産毛が生えているかもしれませんし、別の治療法を提案してもらえるかもしれません。一年という期間は一つの区切りですが、ゴールではありません。軌道修正を行いながら、自分に合った最適な治療法を見つけることが、最終的な勝利への近道です。
効果が出ないと感じた時にチェックすべき三つのポイント