これって噂のAGA?

薄毛
  • 眠れないこと自体がストレスに?睡眠不足とコルチゾールの悪循環

    薄毛

    仕事の締め切りや人間関係の悩みで眠れない夜を過ごした翌朝、いつもより抜け毛が多いと感じた経験はありませんか。それは、単なる気のせいではなく、睡眠不足とストレスが引き起こす、髪にとって非常に深刻な「負のスパイラル」の始まりかもしれません。睡眠不足が髪に悪い影響を与える要因は、成長ホルモンの減少や血行不良だけではありません。実は、「眠れない」という状況そのものが、心と体にとって大きなストレスとなり、髪の成長を直接的に妨げるホルモンを分泌させてしまうのです。そのホルモンの名が「コルチゾール」です。コルチゾールは、副腎から分泌されるホルモンで、ストレスに対抗するために体のエネルギーを高める重要な役割を持っています。そのため、「ストレスホルモン」とも呼ばれています。短期的なストレスに対しては、体を守るために不可欠な存在ですが、問題は、睡眠不足などによって慢性的なストレス状態が続き、コルチゾールが常に高いレベルで分泌され続けることです。過剰なコルチゾールは、髪にとって様々な悪影響を及ぼします。まず、コルチゾールには血管を収縮させる作用があり、頭皮の血行不良を引き起こします。これは、自律神経の乱れによる血行不良と相まって、髪への栄養供給をさらに悪化させます。また、コルチゾールは、髪の成長に不可欠な「成長ホルモン」の分泌を抑制してしまう働きがあることも分かっています。つまり、ストレスは、髪を育てるホルモンを減らし、血流を悪化させるという、二重のダメージを髪に与えるのです。さらに厄介なのが、これが悪循環を生むという点です。睡眠不足がストレスとなり、コルチゾールが分泌される。すると、体は緊張・興奮状態になり、さらに寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりします。そして、質の悪い睡眠が、また新たなストレスを生み出す…この「睡眠不足→ストレス→コルチゾール増加→さらなる睡眠不足」という負のスパイラルに一度陥ってしまうと、抜け出すのは容易ではありません。この悪循環を断ち切るためには、意識的にリラックスする時間を作り、心と体の緊張を解きほぐすことが不可欠です。眠れない夜は、無理に眠ろうと焦るのではなく、まずはストレスの原因から距離を置き、心身を落ち着かせることが、結果的に髪を守ることに繋がるのです。