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抜け毛のタイプ別チェックポイント
抜け毛と一口に言っても、その原因や現れ方にはいくつかのタイプがあります。ご自身の抜け毛がどのタイプに当てはまる可能性があるかを知ることで、より適切な対策や相談先を検討するためのヒントになります。ここでは、代表的な抜け毛のタイプと、それぞれのチェックポイントを解説します。最も一般的なのは、男性型脱毛症(AGA)です。これは男性ホルモンの影響や遺伝が主な原因とされ、生え際が後退してM字型になったり、頭頂部が薄くなってO字型になったりといった、特定のパターンで進行するのが特徴です。自分で鏡を見て、生え際や頭頂部の薄くなり方に特徴的なパターンが見られるかチェックしてみましょう。次に、女性に多く見られる女性型脱毛症(FAGA)やびまん性脱毛症です。これは女性ホルモンの減少や遺伝、ストレスなどが原因とされ、男性のように特定の場所が完全に禿げるというよりも、頭頂部や分け目を中心に髪全体が細くなり、ボリュームが失われて地肌が透けて見える範囲が広がるのが特徴です。分け目の広がり具合や、髪全体にハリコシがなくなっていないかなどをチェックします。突然、コインのように丸い脱毛斑ができるのが円形脱毛症です。これは自己免疫疾患などが原因と考えられています。自分の頭部や体の毛のある場所に、境界がはっきりした丸い脱毛斑がないかチェックしてみましょう。一つだけでなく、複数できることもあります。粃糠性脱毛症(ひこうせいだつもうしょう)は、頭皮の大量のフケによって毛穴が詰まり、頭皮環境が悪化することで起こる薄毛です。頭皮に大量のフケがあり、かゆみや赤みを伴う場合はこのタイプの可能性が考えられます。牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)は、ポニーテールやエクステンションなど、髪を継続的に引っ張るヘアスタイルが原因で起こる薄毛です。髪を強く結ぶことの多い生え際やこめかみ、分け目などが薄くなっているかチェックしてみましょう。その他にも、内科的な病気や薬剤の副作用、ストレスなどが原因で一時的に抜け毛が増える休止期脱毛というタイプもあります。これは特定の場所に限らず、髪全体が均等に抜けるのが特徴です。原因となっている病気や薬剤の服用、強いストレスとなる出来事などがなかったか振り返ってみましょう。